読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本とのこと

本と映画と音楽の話。

一週間、活字を読まない生活を送るとどうなるか

活字の本を開いたモノクロ写真

人は活字を読まない生活を送るとどうなるか。

1週間活字を読まない生活をすることにした

再び「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本のネタ。この本の第4週目の課題として「1週間活字を読まないでいる」ことを求められる。これを見てまず「無理だろ」と思うと思う。僕もそう思った。

活字を読まなければ仕事にならない

ほとんどの人は活字を読まなければ仕事にならないだろう。僕はシステムエンジニアをしている。画面と文字とにらめっこの毎日だ。しかし仕事以外の活字は減らせるんじゃないか。

ルール:仕事以外の活字を減らす

考えてみると仕事以外でも活字ってたくさん読んでることに気がつく。
  • ニュースサイトを見る
  • はてなブックマークを見る
  • 読書をする
  • 勉強をする
  • 漫画を読む
  • 雑誌を読む
  • プログラムを書く、そのための情報収集をする
  • テレビを見る
  • Googleで検索する→記事を読む 

これらを1週間やめた。一言で言うと「脳の断食」みたいな。ただし必要最低限、下記の活字は読んでもOKとした。

  • LINE、メールでの連絡
  • 料理レシピの参照
  • 「ずっとやりたかったことを、やりなさい」の第4週目の章を読む
  • 自分が書いた文章を読む 

1週間活字を読まない生活を送った結果

活字を読まない!と決めてまず思った。
 
あ、暇だ。
 
何をすればいいんだ。スマホもいじれない、本も読めない、テレビも見れない、どうすれば...戸惑った。それと同時に「時間ってありあまるほどあるな」ということに気づいた。忙しい忙しいと思いながら過ごしていた激流のような毎日にぽっかり大きな穴があいたような、そんな感覚を覚えた。

部屋がきれいになる

暇ですることがないので忙しくて後回しにしていた部屋の掃除をはじめた。普段は見過ごしていた紙くずや机の下に落ちている靴下に気がついた。雑然としていたワンルームが急にきれいに整いはじめた。

凝った料理を作りはじめる

最近自炊はしてたものの忙しくて簡単な料理しかしてなかった。時間ができたので凝った料理でも作ってみるかなとなり、フライドチキンを作った。いつもとは違うスーパーに行き、手羽元と天ぷら粉と山椒と柿のたねとレモンを買った。しょうが、にんにく、醤油、山椒を合わせた調味料にチューリップ形に開いた手羽元を30分漬ける。天ぷら粉と柿の種を潰したものを衣にして油で揚げる。皿の上にチキンとレモンを乗せたら完成。レシピ通りの材料を使って作った料理はとてもうまかった。

ゆっくりと風呂に入る

湯をためて、音楽をかけながらゆっくりと時間をかけて風呂に入る。湯ぶねの中で、この活字を読まない1週間が終わったらどんな本を読もうかと考える。

早寝早起きになる

することがないのでもう寝ようとなる。寝る前に深夜までスマホでだらだらネットサーフィンをすることもない(できない)。早く寝るから日が昇りはじめる前には目が覚める。

書くことが楽しみになる

朝起きたらまずは40分ほどかけてモーニングページを書く。活字は読めないけど自分で文章は書くことはできる。活字を読めない1週間の中でこの「書く」時間はとても貴重でありがたく感じた。乾いた砂漠の中から湧き出てくる水のようなイメージ。

朝、散歩がてらコンビニにいく

まだ起きはじめたばかりの街の中を歩き、散歩がてらコンビニ向かう。朝食のパンとドリップコーヒーのパックとノートとペンを買った。平日の朝から買い物をするのはなんだか新鮮だ。

ゆっくりと朝食を食べる

普段は自販機で買ってオフィスの机の上で飲んでいるコーヒーを、自分で淹れてみる。まだ出社まで2時間もある。

きれいに髭を剃る、爪をきる

時間があるので部屋だけじゃなくて、身なりも整ってくる。まだあんまりたまってないけどついでに洗濯もしておくか。

絵を描きはじめる

この前買ってきたえんぴつで絵を描いてみよう。絵なんて何年も書いてないのに。机の上に電池が置いてあったからそれを書いてみる。お、なかなかうまく描けたかも。もしかしておれ、センスある?コーヒーカップも描いてみよう。うーん影を描くのが難しいな。

いつもの街の景色が新鮮に映る

あんな変な形の木、あったっけ。こんなところに花が咲いていたのか。あの人の持っている通勤鞄、かっこいいな。変な看板。会社に通勤するまでのいつもの道の景色がなぜだか新鮮に見える。なぜだろう。あ、いつもはスマホをいじりながら歩いていたからだ。新鮮に映ったんじゃない。「普段景色なんて見てなかったんだ」

仕事が捗る

モーニングページで「脳の排水」もしたし、活字も読まないから頭の中がすっからかん。どんどん仕事の内容が頭に入ってくる。いつもなら空いた時間にちょっとスマホいじっちゃうけどこの1週間はいじれない。仕事するしかない。

ブログを書きはじめる

仕事から帰ったらさて今日は何をしよう。押してだめなら引いてみようと昔の人が言っていた。読むのがだめなら書いてみよう。まだ1記事しか更新してなかったこのブログ。なんか書きたいと思いながらも後回しになっていたけど今がチャンスじゃないか。書きたかったことを書いてみる。お、わりと反応がある。書くのって楽しい。

だんだんと活字が読みたくなってくる

この生活をはじめて5日もたってくると、だんだんと活字が読みたくなってくる。はてなブックマークのホットエントリーをのぞいてみる。タイトルだけならいいだろう。みんな中身を読みたくなるようなタイトルばっかりだ...。[あとで読む]、[あとで読む]、[あとで読む]でいっぱいになった。頭の中で気になったことをGoogleで調べたくなってくる。ていうか僕と同じように「活字を読まない生活」を続けた人にはどんな効果があったんだろうか。この生活って意味あるんだろうか。調べたい、調べたい、読みたい...「検索」。ついに活字を読まない生活に関する情報を活字で読むという愚行に走ってしまった。ここからはちょっとならいいや、ちょっとなら、と5日分の穴を埋めるようにじわじわと活字を読み始める。そして僕は「活字を読まない生活」を5日間でリタイアした。明日は土曜日だ。
(このあとカフェでめちゃくちゃ読書した)

感想:僕たちは日々文字ばかり追いかけている

活字を読まない生活をしてみると気づく。自分が普段いかに文字ばかりを追いかけて(追いかけられて)生活していたのかということに。何も読まないと暇で暇で「時間ってこんなにもあったんだ」と気づく。急に時間の流れがゆっくりになって心が穏やかになる。昔の人が言っていた。活字は読んでも読まれるな(名言感)。

まとめ:毎日を忙しくさせているのは自分自身だ

毎日を忙しくさせているのは会社でも仕事でもなく、案外自分自身なのかもしれない。「あの本読まなきゃ」「あの記事読まなきゃ」「勉強しなきゃ」という自分自身への脅迫的な気持ちがこんなにも日々を忙しくさせて自分の首を絞めている。この生活をしてみてそんなことに気づかされた。  

この記事もおすすめ