読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本とのこと

本と映画と音楽の話。

【映画感想】シン・ゴジラの何がよかったのか

東京駅のホームから見たビル群と新幹線の写真

話題になっていたシンゴジラ。話題になっていたレビューを読んだら見に行きたくて仕方がなくなって先週早速見に行ってきた。

シンゴジラを見た感想

最高!ちょーおもしろかった!

もう見た後は、「今すぐ映画館に行って見て!!!感想聞かせて!!」って会う人みんなに行って歩きたくなるぐらいだった。

ではシンゴジラのなにがそんなによかったのか、よかったところを思い出しながら書いてみる。

あらすじ

東京アクアラインで原因不明の事故が発生。

政府は緊急の会議を開くが原因は海底の火山の噴火かなにかであると断定する。主人公(長谷川博己)は巨大不明生物の存在を訴えるが誰も聞く耳を持たず会議が進んでいく。

そんな中で会議室のスクリーンに巨大不明生物の映像が映し出される...  

シンゴジラで好きな名言

この映画、日本の会社で働く人なら誰しも共感できそうなあるあるがいっぱい入っていてところどころでぷーくすくすってなる。 

「御用学者では話にならん!」

巨大不明生物が出現して総理が有識者3人を集めて見解を聞くシーン。3人とも「わからない」としか言わない。誰も見たことない生物なんだから当たり前だ。急に集められて謎の生物の映像だけ見せられてあれはなんだと聞かれて「わからない」。挙句「時間を無駄にした。御用学者では話にならん!」と役立たず扱いをされる。嗚呼この理不尽さよ〜

仕事でわからないものはわからないということは大事。テキトーな憶測を言われるよりずっと良い。

「それ、どこの役所に言ってます?」

主人公が各省の集まる会議でゴジラに対する「対策立案をお願いします」という曖昧な指示を出す。そのシーンはその中の一人の「それ、どこの役所に言ってます?」のセリフで終わる。見たことあるわー会社で見たことあるわーこの風景。こういう、いつまでにだれがやるのかわからない指示を出す人っているよね、そして自分でもやっちゃうことあるよね。仕事で人に依頼するときは役割分担と期限を決めてから依頼しよう。 

「私の国では大統領が決める。あなたの国は誰が決めるの?」

米国の大統領特使の石原さとみが主人公の長谷川博己に「私の国は大統領が決める。あなたの国では誰が決めるの?」と問いかけるシーン。

誰が決めるんでしょう?日本の会社の仕事って一人の人間だけの責任になることを避けるために複数人で決定をすることが多いと思う。だから会議、会議、会議。私たちの国では会議で決める。この映画でも日本は会議だらけ。 

「この国はまだまだやれる」

緊急事態だから仕方ないとは思うんだけど政府のみなさんはゴジラの対策のせいで職場のデスクで寝て夜を明かす。そんなみんなのがんばりを褒め称えて主人公は「この国はまだまだやれる」とつぶやく。長時間労働をしてみんなでがんばった!素晴らしい!っていうこの感じ、嗚呼、日本だあ。(長時間労働は悪いことなんだけどこんな緊急事態で定時に帰るわけにはいかないだろうし、緊急事の対応のしんどさやそれをみんなで乗り越えた時の達成感って痛いほどよくわかる)

あと国会の外側で「ゴジラを倒せー!」と叫ぶデモ集団の映像が少しだけ映って、その叫び声をデスクでみんなが寝ている国会の内側から聞くシーンがある。内側から聞くと「ごちゃごちゃうるさいなー!こっちは一生懸命がんばってるんだよ!」っていう気持ちになった。多分国会の中の人たちってこんな気持ちなんだろうな。外側と内側じゃイメージ変わるんだなーと思った。 

「スクラップアンドビルドでこの国はのしあがってきた、だから今度もやれる」

ゴジラが東京を破壊するシーンはやっぱり東日本大震災を思い出してしまって胸が苦しくなった。「もうやめて...やめてあげて...」という気持ちで見ていた。大変なことが起きているのに避難している当時者はわりとのんきなこと喋ってたり、スマホで動画撮ってたり、避難所とか、ゴジラが一時海に戻ると翌日から再開される日常のシーンとか、見たことあるぞこの光景。あの経験があるから映画を作る側も大災害発生時の様子をリアルに作れるし、見る側にもリアルに伝わってくる。映像に映ってない部分までも想像される。

だから内閣総理大臣補佐官(竹野内豊)の「スクラップアンドビルドでこの国は立ち上がってきた。今度も立ち直るだろう」というセリフにはぐっとくるものがあった。 

 

ゴジラの倒し方がちょー日本

まだ見てない人は映画館でぜひ見てほしいのでゴジラの倒し方についてのネタバレは書かないけど、この倒し方がちょー日本!日本で毎日毎日汗水たらしながら通勤して一生懸命働くサラリーマンにこそ見てほしい。俺たちの日常がゴジラを倒す!俺たちが力を合わせればゴジラだって倒せるんや!ってすごく元気をもらえると思う。気分爽快だ。

余計な邪魔者がいない

ゴジラを倒すために日本が立てた作戦はとんとん拍子に鮮やかに進んでいく。普通の映画(今まで見てきた映画)なら後半に作戦を邪魔する悪者が出てきそうなもんだけどシンゴジラにはそんな存在が全く出てこない。これが見ていて気持ちいい。この感覚どこかで感じたことがある。思い出した、ピタゴラスイッチだ(最近子供と一緒にNHKでよく見る)。人は滞りなく物事が進む様子を見ると快感を覚えるんだなー。そういえばゴジラの倒し方もピタゴラスイッチ的。

余計な恋愛要素がいない

邦画にしてもドラマにしても主人公とヒロインが出て来ればお決まりのようにそこに恋愛パートが入ってくるのが世の常。この映画にはそれがほとんどなかった。恋愛シーンが出てきてもそういうの見飽きたしそういうセリフ聞き飽きたし「あーきたきたはいはい」ってなるからこれがなかったのは逆に新鮮だしありがたかった。強いて言うなら最後のシーンの主人公(長谷川博己)とアメリカ大統領特使(石原さとみ)が語り合うところ。石原さとみが「私が大統領になる頃にあなたが総理大臣になっているのが私の今の夢よ」的なことを言うんだけどなにこの少年漫画的な爽やかさ。全く違うんだけど僕にはこのセリフが「2人の夢が叶ったら結婚しよう」ぐらいに聞こえた。(たぶんバクマン。のせい)こういうのでいいんだよね。こういうので。

シンゴジラをおすすめする人

そんなわけでシン・ゴジラ、おすすめです。今後世界100の地域、150ヶ国でも公開が予定されているみたい。よかったところがほとんど「日本人だから」おもしろいと思えたり、共感できたりする部分ばかりに思えたからこれを海外の人達が見ておもしろいと思えるのか疑問。苦笑いされるだけのような...。

この映画は、ゴジラ映画を見たことがない人、ゴジラ映画が好きな人、エヴァンゲリオンが好きな人、日本終わってると思っている人、毎日通勤や会議ばかりで疲れているサラリーマンなどなどにおすすめです。

僕はゴジラシリーズもエヴァンゲリオンもちゃんと見たことなかったんだけどそういう前提知識なくても余裕で楽しめます。庵野監督ってすごい。ぜひ映画館で見てほしい! 

この記事もおすすめ

www.ru-put.xyz