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本とのこと

本と映画と音楽の話。

【映画感想】ピンクとグレー

夜の渋谷スクランブル交差点の写真

昨年の年末に赤羽の本屋で「ピンクとグレー」という小説を買った。ぱっとタイトルが目に入って、タイトルがいいなと思って(デザインとしてグレー地にピンク文字ってかっこいい)、ジャケ買いならぬタイトル買いをした。著者はNEWSの加藤シゲアキと書いていたので「ジャニーズか〜」という偏見で期待せずに読んだらこれがまたすごくおもしろかった。ジャニーズで活躍していてさらにこんなおもしろい小説まで書けるなんてすごい。というか幼い頃から芸能界にいるからこそ書けた小説なのかも。

偶然にもその小説を読んだ直後にこの小説を元にした映画が公開されたのでとても見に行きたかったんだけどタイミングが合わず見れずじまいだった。DVDが出るまで待っていてやっと見れた。 

あらすじ

主人公の鈴木真吾(中島裕翔)と河島大貴(菅田将暉)はゴッチ、リバちゃんと呼び合う小さな頃からの親友。

高校生の時、いつものように渋谷の街で2人で遊んでいると雑誌の編集者から声をかけられる。それから2人は読者モデルやエキストラとして芸能界の道へと足を踏み入れる。2人は同じ部屋に住み始めるが、白木蓮吾の名で芸能活動を始めた真吾だけが芸能界で売れていく。くすぶる大貴。2人の生活はすれ違っていき、喧嘩がきっかけで大貴は部屋を出て行く。

3年後の同窓会で2人は再会するが、芸能人としてちやほやされる真吾をよそに、くすぶったままの大貴はその場から逃げる。真吾からの電話のおかげで、昔の気持ちに戻り2人で飲み明かした。

その翌日、真吾は自殺する――

「開始から62分後の仕掛け」は原作を読んでいても楽しめる

予告で「幕開けから62分後の衝撃!!」と謳われていたけど、原作の小説を読んでいたので「え、自殺するだけでしょ?」と思いながらあんまり期待せずに見ていたら本当に62分後にまんまとひっかかってしまった。ああーそういうことかーー!

幼少期の話とか小説ではけっこう丁寧に書かれていたシーンもとんとん進んで行くから「え、展開早くね?」と思ってたんだけどそういうことかー。

というわけでこの映画は原作を読んでいてもめっちゃ楽しめました。というより原作読んだ人の方がもっと楽しめる気がする。映画作ってくれてありがとうという感じ。原作を途中までしか読んでいなかった妻は開始62分後に何が起こったのかわからず「え?どういうこと??」と混乱してた。

小説と映画の違い

小説と映画は全然違う。全然違うけど原作読んだ人も喜ぶ違い。これ以上言うとネタバレしちゃうからやめておく。この映画ネタバレせずに感想書くの難しい。

一蘭の歌のくだりとか6つの遺書のくだりの細かい部分は映画では省かれていたけどあれは小説的に楽しむエピソードな気がするのでよかった気がする。

蓮吾がエキストラとしてアドリブでいうセリフとか細かい部分の違いもあったり。

映画は映画で小説とはまた別物の映画的エンターテイメントとして完成されていてとても良かった。 

この映画の良かったところ

大貴とサリー(夏帆)が見ているテレビに蓮吾(中島裕翔)が歌ったり踊ったりするMVみたいなのが映されるシーン。一瞬うわーこういうの俳優がやると痛いよねーと思ったけど、あ、この主人公役の人Hey!Say!JUMPのメンバーだからこっちのほうが本業か、と気づいて、あーやっぱ本業だからサマになってるわーと思って良かった。なんかこの人第二の岡田准一的ポジションで売り出したい感じなのかなと思った。

あとは夏帆ちゃんがあんな役をやるなんて...女優ってすごいなあ、大変だなあと思った。

あと菅田将暉ってauの鬼ちゃんしか見たことなかったけどこの映画で狂った感じの演技があってよかった。

あとKANA-BOONのPVによく出てくる女の子が出てきて「あー」ってなった。あの素朴な感じが好き。

あと急に柳楽優弥出てくるから「お前誰だよ」ってなって感情移入に困った(笑)。

映画のラストシーン(主題歌:Right Now)が最高に好き

この映画の最後がとっても好みな終わり方だった。おーこのセリフで終わるかー!って。幼少期の話と繋がっていたり今までの話をたったの一言で総括しているような気がして最高にかっこよかった。そしてそのセリフの直後に流れるエンドロールと主題歌が最高すぎた。「え、なにこのアジカンっぽいかっこいい曲!だれ?」と思ってすぐに検索したらアジカンだった。やばいなーかっこいい曲って大体アジカンが歌ってるんだなー(言いすぎ)。もし自分が映画を作ったとしたらこういう感じで終わりたいなー!それぐらい好きな終わり方だった。映画って最後の終わり方の良さ次第で評価が一気にアップする気がする。

Right Now

Right Now

  • ASIAN KUNG-FU GENERATION
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

まとめ

というわけでとっても楽しかったです。 あんまり期待せずに見てよかった。やっぱり映画ってハードル低いまま見た方が得するなー。

この映画は芸能界に興味がある人。この映画に出ている役者のファンの人。アジカンが好きな人。この小説を読んだことがある人などにおすすめ。