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本とのこと

本と映画と音楽の話。

アメトーーク「本屋で読書芸人」2016で紹介されたおすすめ本のまとめ

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先日のアメトーークの「本屋で読書芸人」ご覧になりましたか?読書家で有名な芸人さんたちが代官山蔦屋書店他、大型書店でロケをして自分の好きな本を紹介するという回。前回の「読書芸人」が大反響だったそうでその続編企画。この企画で紹介された本はOA後に一気に世に広まるそうだ。おもしろかったので見逃した方や紹介された本をじっくり読もうと思う方のためにまとめました。

本屋で読書芸人2016の出演者を紹介

ピース・又吉直樹

青春時代に純文学の面白さに目覚めた。一番好きな作家は太宰治。自身初の小説「火花」で芥川賞を受賞した作家。

オアシズ・光浦靖子

女芸人きっての読書好きとして有名。自身で本の執筆も行なっている。 

オードリー・若林正恭

自分は人よりバカだからそれを補うために読書をしていると語る。前回の読書芸人OA後に、出版社の知らない人に個室の鍋みたいなところに2回連れて行かれた。「本を人に薦める気はない。自分で探せと思っています。」

メープル超合金・カズレーザー

年間200冊の本を読む。最近はあまり読めていないが週3、4冊は読むと語る。一生で200冊も読んでないと言う雨上がりの2人に「軽蔑しますわー」。出版社や作家からカズレーザーは多読家でしかも読んでいる本が渋いと有名。

MC・宮迫博之

今までちゃんと読んだ本はアンネの日記 だけ。

MC・蛍原徹

前回の読書芸人で紹介された教団Xを読もうとしたが1ページで断念した。競馬新聞なら1週間ずっと読んでいられる。

ゲスト・池田エライザ

女優・モデルとして活躍する。読書芸人達との会話にもついていけるくらい読書好き。

読書芸人が今年(2016年)に読んだ本おすすめ5冊を紹介

読書芸人4人が今年読んだおすすめの5冊を紹介。

又吉直樹が2016年に読んだおすすめの5冊

5冊なのにおすすめしたい本が多すぎて6冊になってしまった。

18年間コンビニでアルバイトする36歳・未婚女性の生き方を描いた。又吉直樹さんの次の年の芥川賞受賞作品。

若林「コンビニみたいなところで働いている人が自分を見つけて出ていく、みたいな話は多かったが、コンビニに入って楽になるっていうのはあまりなかった。」
カズレーザー「社会との接点がコンビニだけっていう生き方を選んでいるっていう」
又吉「終わり方も人それぞれで感じ方が違う」

 ↓ 実際に読んでみました。狂気。

38歳・天才ギタリストと40歳・女性の恋愛小説。
又吉「わくわくする。男同士だったらコンビ組むやんみたいな。女性同士だったら小籠包食べに行くやんみたいな。」
光浦「女がみんな飲茶好きと思わないで。」

芥川賞2016年受賞作品。 
又吉「夫婦が徐々に似てくるって話なんです。すごいこれも笑える部分もあったり」

エライザ「人間くさいですよね。」

人類史を舞台とした壮大なラブストーリー。
宮迫「(時間がないので)タイトルだけ。」
光浦「でも今めっちゃおもしろそうこれと思って。」
又吉「何回も生まれ変わって、そのたびにこの人が自分の恋人やって...そこから生まれ変わるたびにそういう人を探して...」 宮迫「タイトルだけ言うてるやん。」

又吉「前回(紹介した)教団Xを書かれた(作家さん)すごいおもしろい。ぜひおすすめします。」
光浦「やめられなくなるよね。」
宮迫「蛍原さん、(教団X)やめちゃった。」
光浦「信じられない。どこでやめれた?」
蛍原「けっこう最初の方で。」
カズレーザー「ぐっと掴まれないですか?」
蛍原「キングダムも1巻でやめた。」
宮迫「やめとけ。」

光浦靖子が2016年に読んだおすすめの5冊

光浦「海鳥を打つ『鳥打ち』っていう職業(の青年)が3人いるんだけど、架空の夢のような島で鳥打ちという架空の仕事があって、鳥を打つことことが一人の男が嫌だって言い始める話なんだけど...」
カズレーザー「世界観すごい。」
光浦「世界観すごいのよ。」

光浦「これもまた不思議で。」
光浦「これがね短編集でね。普通に温泉に入ってる話なの。会社員の同僚二人が。だけど最後の一行、二行で、どぅぇーって全部がひっくり返される。どぅぇーって。」
エライザ「ええー大好物。」

 ↓ 実際に読んでみました。やばい。 

 

光浦「あとこれも読んで。」
光浦「ピースフルじゃないんだよ。どこが怒るポイントかわからないから人を怒らしてしていくんだよね。」

光浦「読んでほしい。これも読んでほしい。」
光浦「いろんな人の大喜利みたいになってるの」
若林「これ読みやすい。」
光浦「めっちゃおもしろい。これめっちゃおもしろい。」
光浦「書き出し小説なのよ。書き出ししか書いてないの。架空の小説だよね。書き出しだけを募集して。」
宮迫「『オセロ部の誇りにかけて、不良から部屋の角だけは死守した。』」
光浦「おもしろくない?」
宮迫「『多分、トングのようなもので挟まれている。』」
光浦「おもしろいでしょ。広がるでしょ。」

オードリー・若林が2016年に読んだ

おすすめの5冊

光浦「読んだ。」
若林「ママ友4、5人ぐらいのグループ。そのママ友グループの歯車がだんだんこうかみ合わなくなって。それが最終的に大変なことになっていくという。」

若林「2022年にフランスがイスラム政権になっちゃうっていう。」
若林「で、その知識人が急に違うこと言い始めるんだよね。人間の知識とか哲学がいかにもろいか。」

若林「奥さんが病気になっちゃって...」
蛍原「(時間がないから)タイトルだけ。」
カズレーザー「負けないで。」
若林「病気が出てくる話っていいところだけをとってきたり暗くなりがちだけど、正直に向き合う。」
若林「どんな思いでこれを書いたか。山崎さんが。」

メイプル超合金・カズレーザーが2016年に読んだおすすめの5冊

カズレーザー「これをまず紹介したいですね。」
カズレーザー「これはピタゴラスイッチを考えている佐藤雅彦先生の出している本で、木でできた椅子の中身ってこうなってるよって。」
カズレーザー「意外と釘多いねとか。一回振りがあって、どうなってるんだろうって想像した後、(次のページへ)移るっていう。自分の想像力に毎回挑戦されるっていう。知的刺激がめちゃくちゃある本なんです。」
宮迫「違う感じのアプローチやな。」

カズレーザー「大人向けの絵本なんですけど。」
カズレーザー「絵がとんでもねえ緻密なタッチなんです。」
光浦「すごい。」
カズレーザー「一切文字は出てこないんですけど。」
宮迫「時間かかってるなー。」
又吉「物語も追っていけるんですか?」
カズレーザー「追っていけます。もう説明いらない。全員が感動できるぐらい。めちゃめちゃいい本です。」

カズレーザー「これはもうタイトル一発勝負。ジョン・レノン対火星人。」
宮迫「めっちゃ気になる。」
カズレーザー「僕タイトル一発勝負の本が好きで。まじでストーリーが一切ないぐらいの。」
カズレーザー「全部例えで何かを暗示しているんですけどそれすらも破綻している。でも読めちゃうんです。世界観がすごくて。けっこう人を選ぶと思うんですけどこれおすすめです。」

カズレーザー「SF作家の巨匠ですね。フィリップ・K・ディック。高い城の男。」

カズレーザー「これはもう軽いポップなライトなミステリーで。これあんま僕は紹介したくなかったんですけど。」 宮迫「なんで?」 カズレーザー「倉知先生ってすっげーおもしろいんですけど全然働かないんです。この人ほとんど本書かないんです。『冷蔵庫が空っぽになるまで仕事しない。』って言われてるんですよ。だからこれで売れちゃうとまたおもしろいの書かなくなっちゃう。」

読書芸人2016は1万円で何を買う

読書芸人4人とMC2人に1万円渡して買ってきた本を紹介。

又吉直樹が買った1万円分の本

光浦靖子が買った1万円分の本

オードリー・若林が買った1万円分の本

メイプル超合金・カズレーザーが買った1万円分の本

読書芸人大賞2016

読書芸人が読んだ2016年に出版された本の中から各々、2作品をノミネート。その中から大賞を選ぶ予定だったが1つに選べず全ての作品が大賞に輝いた。

又吉直樹が選んだ読書芸人大賞2016

又吉「クリープハイプというバンドのボーカルの尾崎さんが書かれたんですけど。ご本人の本名なんですよ。祐介って。自分の体験をもとに書いてて。売れてないバンドマンがいろんな世の中に対して、腹たってることとか苛立ちとか焦燥感みたいなものを描いていってるんですけど。もう冒頭がお父さんとお姉ちゃんと一緒に動物園にいくシーン。幼い頃に。そっから始まるんですけど。お姉ちゃんのことをすごく鬱陶しく思っているんですよ。例えば『雨で濡れた土が運動靴の裏にはさまって足取りが重くなっていくということと同じくらいに前を歩いている姉の存在が鬱陶しくて仕方がなかった。』とかすごいいろんな例えでお姉ちゃんがいかに鬱陶しく見えるかっていうことを。それぐらい人間に...」
蛍原「めっちゃ喋るね。」
又吉「おすすめの青春小説です。」

光浦靖子が選んだ読書芸人大賞2016

オードリー・若林が選んだ読書芸人大賞2016

若林「あひるを夫婦が飼い始めるんですよ。小屋で。そしたら小学生とかが見にくるんですね。それからちょっとずつおかしくなってくるんですよね。すごいセンスがみずみずしくて。すごい新鮮で。初めて小木矢作さんの漫才を見たときと同じ気持ちになったんですよね。」

メイプル超合金・カズレーザーが選んだ読書芸人大賞2016

カズレーザー「女性の探偵物なんですけど。全部の事件の原因が人間がみんな持っているちょっとした悪意なんですよ。いわゆる湊かなえさんみたいな嫌な後味になる。後味が基本的に悪い。それが癖になる。」

本屋で読書芸人の感想

他の芸人さんに比べると普段そこまで喋らない読書芸人達が本のことになると饒舌に喋り出して微笑ましかった。本の話って普段語れる場面が少ないからすごく楽しいと思う。

自分の本棚を他人に見せるのは恥ずかしいとか、本屋で新書のタイトルにつっこむのが楽しいとか本好きなら共感できるあるあるも聞けて愉快だった。

1万円あったら本屋で何を買うかという企画も「もし自分だったら...」と想像が膨らんでテンションが上がった。今度実際にやってみようかな。冬のボーナスも入るし...!

僕は普段単行本を買うことがほとんどないんだけど、とりあえず今年の芥川賞でかつ何人もの芸人さんの間でおすすめが被っていたコンビニ人間はさすがに読もうと思ったし、光浦さんおすすめのグローバライズは絶対読みたいなーと思った。どんでん返し大好き。最後の1行2行が気になりすぎる。

まとめ:みんなが幸せになる企画

読書芸人、とてもいい企画だと思いました。番組の中で出版社の方が言っていたけど本が売れるのって今回のアメトーークみたいにテレビで有名人が紹介してくれたことがきっかけになることが多いとのこと。この番組がきっかけで今まで読書したことのなかった人が本のおもしろさに目覚めたとしたら素晴らしい。読書好きの人も普段読まない作家さんやジャンルを読むきっかけになるのもまた良い。なによりアメトーークはバラエティ番組だから、本屋大賞よりも普段本を読まないライトな層に響く。出版業界や作家さんにとってもありがたい企画になっていると思います。毎年恒例の企画になりそうで楽しみですね。

外はかなり寒くなってきたし週末は温かいコーヒーをお共にじっくり本でも読もうかな。

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↑ ずっと読みたかった又吉さんの火花をやっと読んだ。