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勝手にやめるな 赤い公園「熱唱サマー」

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おい!こんなすごいアルバム残してボーカル脱退ってどういうことだよ!!!勝手に辞めるな(青春のjourney)!!!!

冒頭から取り乱しましたこんにちは。出ましたね熱唱サマー!このアルバム聴いてからキュンキュンしっぱなしです。

アートディレクターは木村豊さん、プロデューサーに蔦屋好位置さん、亀田誠治さんが参加。レコーディングは井上うにさん。あれ、おかしいな、好きなものが詰まりすぎてる。こんなん良くないわけない。

というわけで全曲レビューです。

赤い公園「熱唱サマー」の感想・レビュー

1.カメレオン

イントロの激しいドラムがもう「来た!」って最高のアルバムの幕開けを確信させてくれる。その後の4人の「セイッ」のかけ声、管楽器の音、七色に輝く音、七色に輝く歌詞、控えめに言って最the高である。祭りである。祭りが始まる。

2.闇夜に提灯

2017年連続リリースシングル一発目。プロデューサーはYUKIのプロデュースでも有名な蔦屋好位置さん。良くないわけない。タイトルからは想像できないくらいキャッチーでアップテンポな一曲。カメレオンの幕開け感から祭り本番に突入した感があって良い流れ。夏ーー!

3.AUN

ピコピコビリビリと鳴る電子音が楽しくて新しい。赤い公園、進化してる。あとこのアルバム通して思ったけどどの曲もアウトロがブツッと潔く終わっていて良い。

4.最後の花

この曲控えめに言ってやばい。音数多い。興奮。そして椎名林檎ファンとしては浴室を彷彿とさせられる歌い出し、やつつけ仕事を彷彿とさせられるストリングスにニヤニヤしてしまう!

複雑なのにやりすぎでないアレンジ、ユーモアと真剣さと熱のこもったボーカルが絶妙なバランスでミックスされていて最高。

5.ジョーカー

さわやかな夏の午後みたいなギターのはじまりが心地良い。ここでも後ろに入ってくる電子音のアクセントが飽きさせなくて気持ちいい。

タイトルからは予想できない切ない曲。

6.プラチナ

亀田師匠の関わる曲はいつもかわいくて、やさしくて、強い。東京事変の閃光少女も、空が鳴っているも、赤い公園の苺も、このプラチナも。この方の人柄が曲に滲み出ている。そしてサビでぐぉぉぉってくる盛り上がりにいつもぐっとくる。

 7.恋と嘘

私男だけど恋する女の子の気持ちにキュンキュン共感できるのは、これまでにChar先輩やaiko先輩が教えてくれたからだと思うんです。

こんなに乙女な曲今まで赤い公園にあっただろうか。最高。

8.セミロング

歌詞の通り”希望と不安がはんぶんこずつ”な雰囲気をそのまま表現したような曲。セミロングってタイトルもぴったり。

9.BEAR

オルガンみたいなピアノの音とボーカルの声だけで歌われるシンプルな曲。タイトルと曲調から宇多田ヒカルのぼくはくまを彷彿とさせるけどそこまで幼さなくないもっと大人な女の子とBEARの関係を歌った曲。

10.ほら

バンドサウンドだけのシンプルなアレンジがこのアルバムの中だと逆に引き立つ。

歌詞が大人なのに子供みたいに無邪気な赤い公園の4人と、赤い公園のこれから歩む道に重なる。

11.journy

「間違いだらけの答えになれ」

力強いボーカルと言葉のアカペラの始まりで一瞬で心を持っていかれる。

「勝手にやめるな青春のjourney」

「お前の残した足跡が答えになる」

「間違いだらけのお前のまま 答えになれ」

今の状況で聴くとやっぱり脱退するボーカルの佐藤千明さんに向かって作詞作曲の津野米咲さんが叫んでるように聴こえて、こみ上げてくる。

そしてMVやばくない?かっこよすぎる。大草原に横たわった赤いドレス。

12.勇敢な子供

エールのようなコーラスと3人のボーカルで始まる。その後に千明さんがソロになるところでまたこみ上げてくる。

こんな素敵な曲達をこんな素敵に歌い上げるボーカルの代わりを誰ができるんだろう!

まとめ:お前の残した足跡が答えになる

こんなに愛おしいアルバムを手にしたのは久しぶりだ。

曲はもちろん、木村豊さんのアルバムアートワークが大好きすぎてやばい。プールに飛び込んだ赤い水泳帽のアルバム表紙がやばい。アルバム裏表紙の4人のアー写がやばい。内表紙の赤い公園の文字とプールに潜る赤い帽子のアクセントがやばい。プールに散りばめられた歌詞がやばい。木村豊さんのCDジャケットへの愛がやばい。

そんなアルバムアートワークと、素晴らしい楽曲達と、メンバーへの思いと、千明さんのボーカル脱退への思いと、夏の終わりの切なさとかが全部ごっちゃになって迫ってきてとにかく愛おしいんです。こういう愛が詰まったアルバムにこそCDショップ大賞あげたい。まずはノミネートしてほしい。

デビュー当時から追いかけてきた4人。毎回初回特典DVDについてくる「情熱公園」というドキュメンタリーでいつも笑わせてくれる4人の個性が大好きだった。その中でもボーカルの佐藤千明さんが休憩中とかに急に始めるクオリティの高い寸劇にひときわ笑わされた。

そんな彼女が急に地上波のものまね歌合戦に一人で出てきてアナ雪の曲を歌いながらものまね(アンパンマンと神田沙也加と倖田來未と中島美嘉)を披露したときはびびった。びびった後、彼女の芸はテレビでも通用するんだ!ってファンとして誇りに思った。

芸達者な彼女だから今後も我が道を進んでどうやったって生きていけるんだと思う。

ボーカル脱退つらすぎるし、今後の赤い公園がどうなっていくかはわからないけど、このアルバムが作り手の思いが詰まった最高のアルバムだってことだけはわかる。このアルバムが残した足跡がきっと今後の赤い公園にとって、今後の音楽業界にとって、答えになるってわかる。