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安室奈美恵のアルバム売り上げが100万枚超えてCDが死んだと気づいた

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安室奈美恵さんのベストアルバムの売り上げがすごいことに。発売2週目で現在143.5万枚。まだまだ売れそう。安室ちゃんのCD1枚もなかった我が家でさえこの「Finally」がある。

CD愛好家(と今初めて名乗った)としてこの現象を見ていると「CDもまだまだ捨てたもんじゃないなー!」と嬉しくなるよりも逆に「CDの時代終わった(終わってた)...」とものすごく切ない気持ちになった。

なぜか。そのことについて書く。

CDが売れなくなった理由

これもう5年前のまとめ記事なんだけど「CDが売れない理由がわかった」というもの↓

CDが売れない理由がわかった! おもいっきり濁点

CDが売れなくなった理由はCDプレーヤーをもっていないからなのだ。これを読んだときはけっこう衝撃を受けた覚えがある。「そっかーーーー!」って。なんで気づかなかったんだろうそりゃそっかーーって。

CDをプレゼントしようとしたら断られた話

先日テレビで踊るさんま御殿を見ていた。ELTのいっくんが、バンドをやっている若い子に新作のCDをプレゼントしようとしたら「すみません家にCDプレーヤーがないんです」と言って断られたという話をしていた。PCにもCDドライブがついてないらしい。僕なんかMacBookAir買った後すぐにUSBのCDドライブ買ったのに。切ない。最近の子はダウンロードかYouTubeで聴くのだ。

たしかに自分が今の若者の気持ちになってみると再生する機械がないソフトをわざわざ買うわけないと思ってきた。僕だって今どきレコードやカセットテープなんか買わない。家に再生機ないんだもん。そうだったのかこの気持ちだったのか。

というわけで「なぜCDが売れないのか」を問うことは今や「なぜレコードが売れないのか」を問うことに等しいくらい滑稽な質問なのだ。

宇多田ヒカルとSMAPと安室奈美恵とCDの終わり

昨年は宇多田ヒカルの復帰アルバム「Fantome」の売り上げが100万枚を超えた。このことで「CDが売れない売れないって言うけど、まだまだCDってやれるんだ!いい音楽はみんなに届くんだ!」みたいなことを感じて宇多田ヒカルさんを誇らしく思った。その後、12月末に発売されたSMAPのアルバムの売り上げが100万枚を超えた。
そして今年、安室奈美恵の「Finally」が100万枚を軽く超えた。一見すると「CDの時代ってまだまだ終わってないんだ!」という感想になる。

ところがよくよく考えてみると「あ...」となる。宇多田ヒカル、SMAP、安室奈美恵...90年代に活躍したアーティストしかいない。2000年以降にデビューした人いない。

年寄りしかCD買ってねぇ...。これに気づいて「あ、CDの時代終わってた...」としみじみ実感してしまった。

CDのお葬式

この前読んだCDジャケットデザイナー木村豊さんの本で、ぼくのりりっくのぼうよみ君(1998年生まれ。今の10代の象徴みたいなアーティストじゃなかろうか。)に「フィジカル(物理的)でのリリースなんていらない」「自分のアーティスト写真でCDのお葬式をやりたい」と言われたときのことを語っていて興味深かった。

今の10代の子たちにとってCDはもう死んでいる。

椎名林檎「CDはもうダメでしょう?」

この発言ももう3年前なんだけど椎名林檎さんがテレビで「CDはもうダメでしょう?」と発言したことが波紋を呼んだ。昔ながらのやり方(CD)にこだわり続ける人よりも時代の変化を受け入れて次の手を考えてている人は強い。音楽も仕事も。

椎名林檎「CDはもうダメ」で波紋→え、なんで波紋? - Togetterまとめ

まとめ:持たない時代

木村豊さんが本の中で「僕が今やっているのは、CDに対する死化粧かもしれないし、"おくりびと"的な仕事なのかもしれない。」と語っていた。CDを生業としている人でさえ(人だからこそ?)この認識だ。

本屋がやばいと言われているけどCDショップはそれ以上にやばい気がしてきた。タワレコやHMVはこの先どうやって生き残っていくんだろう。音楽も映像もダウンロードもしくは聴き放題見放題。全てデジタル。しかも全てが自分のPCの中でもなくクラウド上にある。自分のものだけど自分のものじゃない。所有しているようで所有しない時代。

CD大好きだった自分も時代とともに「物ばっかりあっても邪魔だし持ちすぎない方が良い」っていう考えにはなってきた。

だけど、ワンルームにMacBookAirと充電器と床しかない"ミニマリスト"的な人の部屋を見ると「その人生って楽しいんだろうか...」ともやもやした気持ちになる。

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↑ CDを買う理由を書きました。