CDが売れないというこの時代だけど今年もいろいろCD買いました。TSUTAYAでレンタルしたりiTunesで買ったりしたCDもたくさんあるけど、やっぱりちゃんと買ったCDはお気に入りになる確率が高い。
前の記事で、今年買ってよかったものをまとめていたら今年買ってよかったCDもまとめたくなったのでランキング形式でまとめます。
そのときどきでたぶんお気に入りの度合いは変わると思うけど、これは今の自分の気分でつけたランキング(邦楽中心)。それではいってみよう。
10位「人間開花」RADWIMPS
大好きだったRADWIMPS。2016年は君の名は。効果で一気に誰でも知っているアーティストになりました。映画のサントラアルバム「君の名は。」に入っている歌入りの4曲が全部好きすぎて「ぼくの好きなRADが帰ってきた!」と思ってこのアルバムも超超超期待して買いました。結果、自分の中でのハードルが上げすぎた感。君の名は。の劇中で使われている4曲みたいな曲ばかりが入っているアルバムを期待すると裏切られると思う。でも最近聞くほど好きになってきてるのでまだまだこの先聞き続けたいアルバム。そしていとこが来年のRADWIMPSツアーのチケット当たったので今からライブが楽しみ。ライブで聴いたらこのアルバムの好きな曲もいっぱい増えるんだろうな〜。たぶんライブで聴いたら泣くだろうな〜。そしてRADWIMPSが今年は紅白にも出場するということで紅白楽しみすぎですね。前前前世を紅白で聴けるのやばいね。
↓人間開花の詳しいレビューはこっちにまとめた。
おすすめは(4)(5)(6)(7)(11)。
↑初回盤は昨年幕張メッセで行われたRADWIMPSのライブ「10th ANNIVERSARY LIVE TOUR FINAL RADWIMPSのはじまりはじまり」のまとめから13曲と深海誠監督が「君の名は。」映画のカットとこのアルバムのために新たに描き下ろされたカットで制作した「スパークル [original ver.]」のミュージックビデオが収録されたDVD付き。
↑CDのみの通常盤。
そういえばこの前居酒屋で洋次郎っぽい声だなーと思ってShazamで聞き取ったらRADの”億万笑者”.だった。やっぱ洋次郎だった。Shazamすごいな。その後は”パーフェクトベイビー”流れてた。居酒屋の人RADファンかな。
9位「フレデリズム」フレデリック
フレデリックのメジャーファーストフルアルバム。フレデリックはオドループのアルバムではまって、その次のオワラセナイトのアルバムを買ってそこからはCD出るたびに買うくらいはまってる。今年出たオンリーワンダーのシングルが大好きすぎてこのアルバムも超期待してたんだけどこちらも自分の中でハードル上げすぎた感。自分的にアルバムの1曲目にシングル曲持ってくるのはあんまり好きじゃないなー。メジャー初フルアルバムだからしょうがないと思うんだけど過去の代表曲も入っていたりするから昔からのファンの人には物足りないかも。でも初めてフレデリック聞く人には名刺代わりになるのかな。でも過去のアルバム曲も良いのいっぱいあるから聴いてほしいな。なんか文句言ってますがこのアルバムの中にも好きな曲は何個もあって良いアルバムなんだけど、全体通して聴くとちょっと詰め込みすぎた感があって惜しいみたいな。次のアルバムに期待がふくらみます。
そして今年はワンマンでもフェスでもフレデリックをいっぱい見た年だった。このアルバム曲「ナイトステップ」のMVが公開された時にYoutubeで受け付けていた抽選で当たったプレミアっぽいライブにも行けたのはほんとラッキーだった。詳しいライブレポはこちら↓
↑初回盤はオンリーワンダーツアーのZepp DiverCityから9曲のライブ映像が収録されたDVD付き。その時のライブレポはこっちにまとめた。↓
↑CDのみの通常盤。
8位「A Moon Shaped Pool」Radiohead
今年はRadioheadがアルバムを出した年だということも忘れてはいけない(RADIO FISHではない) 。このアルバムはこのランキングの中で唯一ダウンロードで買ったアルバム。
前回(2011)のアルバム「The King of Limbs」がなかなか難解なアルバムだったからこのアルバムもちょっと身構えて聴き始めたんだけどこれが思った以上に聴きやすい。出張中に1人アパートにいたときはまだ暗い早朝に起きたときとか夜寝る前とかずっとこのアルバム流してた。自分が邦楽ばかり聴いているからか、Radioheadのアルバム流していると高尚なことしてる気分になれて良い。どんな音楽聴いていようが自己満足なんだけど、自己満足って楽しいよね。
そして2016年はサマソニにレディオヘッドが来日した。レディオヘッドを好きになって「いつの日かレディオヘッドが来日する日が来たら絶対に観に行こう...」と心に決めたものなんだけどそんな決意は妻と子供を前に儚く砕け散りました。仕方なし。今年のサマソニはアレキサンドロスもサカナクションも出演していたのでまじで行きたかった。くやしいです。
7位「多分、風」サカナクション
サカナクションが今年8月に発売を予定していたけど「アレンジ、歌詞含めて、本当に完璧だと思えるものを皆さんにお届けしたい」という理由で今年の10月まで発売延期になったシングル。サカナ感強いイントロ大好きだしアップテンポでメロディーもキャッチーで良い。一郎さんが"新宝島でひとつ新しい、次に向かって行く先っていうストーリーができて"とか"新宝島で入ってきたサカナクションのファンに対してどういったものが次フィットするのか"とか語っていたからシングル曲はポップな曲作っていくのかな。サカナクションってアルバム曲は暗めの曲多いからこういうシングル曲はありがたい。次のアルバムが非常に楽しみ。春ぐらいには出るかな。初回盤はジャケットがでかい。LPサイズ(レコードと同じサイズ)。飾れる。80年代を意識して作った曲だからということでアーティスト写真からCDジャケットまで80年代を代表するアートディレクターの井上嗣也さんに依頼している。毎度のことだけどサカナクションって曲以外の周りのことにも抜かりがなくてこだわりがすごい。
あとこのCDを買った理由は初回盤DVDにサカナクションとぼくのりりっくのぼうよみのセッションが入っているから。ティザー映像で聞いた一部分だけでもめっちゃかっこよくてこれは絶対全部見たいと思った。サカナクションのフクロウにぼくのりりっくのぼうよみがこのセッションのためにリリックを書き下ろしてます。世界観がっつりマッチしてて鳥肌たつくらいかっこよかった。
↑ 完全生産限定版。このDVDは夜中に1人でお酒飲みながら見るのがおすすめ。サカナクションとぼくのりりっくのぼうよみのセッションは本当にかっこいいので見てほしい。バーサカナクションっていうバラエティー番組も収録されていて普段あんまり聴けないメンバー間の会話が聞けて楽しい。
6位「純情ランドセル」赤い公園
赤い公園の新アルバム。ガールズバンド(メンバーが女性だけのバンド)で好きなバンドって今までいなかったんだけど、赤い公園ってガールズバンドなんてことは忘れてしまうくらいかっこいい。今回のアルバムもよかった。Canvasも黄色い花も大好き。アルバムリリース時のツアーに行きたかったけど行けなかった。どのアーティストでもそうだけどアルバム聴くとやっぱりそのアルバム曲をライブで聴きたくなる。bowllineというイベントで何曲か聴けたけどものたりない。また岡山にワンマン来てほしいなー。
あと赤い公園のCDには毎回、情熱公園という名のドキュメンタリー(?)が収録されたDVD付いていてそれがおもしろい。メンバー間のゆるいコントみたいなやりとりが好きすぎて毎回楽しみで絶対CD買ってしまう。
5位「hollow world」ぼくのりりっくのぼうよみ
ぼくのりりっくのぼうよみ。名前だけは聞いたことがあったけど曲は聞いたことなかった。ZIP!で特集されていて曲を聞いたときに「これは...」と思ってすぐにこのCDを買った。1曲目のBlack Birdを聴いた瞬間「これ絶対好きなやつや...」となった。
昔は宇多田とかMINMIとかCharとか聴いてたけど最近好きなのはバンドばっかりだったのでぼくのりりっくのぼうよみみたいなこういうかっこよさは久々だった。
歌詞は鋭いんだけど曲はおしゃれで聴きやすい。ちなみに彼は東大目指してたぐらい頭が良くて本もたくさん読むらしい。これからどんな曲を書いていくのかこの先が楽しみなアーティスト。
4位「UMA」水曜日のカンパネラ
水曜日のカンパネラにかなりはまっていて今年は2回ワンマンライブに行くことができた。
このアルバムUMAは曲数少ないけど名曲揃いだった。水曜日のカンパネラのアルバム、”私を鬼ヶ島に連れてって”までは人前で流すのは躊躇われるようなイロモノっぽい曲が多かったけどその後のアルバム”ジパング”からはセンスが良くておしゃれっぽく聴こえる曲が増えてきた。相変わらず歌詞はめちゃくちゃだけど。そこが良い。このアルバムも流しているとすごく気分が良いしおしゃれな感じするし。特に1曲目〜5曲目まで全部好き。”ツチノコ”とか歩きながら聴いてたら踊りたくなる。
↑ アルバム"UMA"が今年の6月に出たのにもう来年2月にニューアルバム”SUPERMAN”が発売予定なのでこちらも楽しみすぎる。曲名見るだけでもうわくわく。
3位「COSMIC EXPLORER」Perfume
1曲目の”Navigate”から2曲目の”COSMIC EXPLOLER”の世界観が出来上がりすぎていて何回聴いてもここで「うおおおおコズミックエクスプローラーーーおおおおお」ってなる。その流れからの3曲目”Miracle Worker”と4曲目”Next Stage with YOU”も最高だし5曲目”STORY”でまた「うおおおおストーリーおおおおお」ってなる。STORYほんとかっこよすぎるしSXSWのライブ演出が脳内再生されるし。
Perfume今年も紅白出場するのでどんな演出なのか今から楽しみ。今年の紅白はこのアルバムの6曲目にも入っているFLASH。
↑ 初回限定版にはFLASHのオリジナルバージョンとPerfume3人の架空のラジオ番組”ただただラジオが好きだからレディオ”が入っている。3人のトークゆるくてめっちゃ好き。DVDは2015紅白の裏側。
↑ CDのみの通常盤
2位「EXIST!」[Alexandros]
今出す曲出す曲にタイアップついて知名度がぐんぐん上がっているアレキサンドロスのニューアルバム。シングル曲もいっぱい入ってるんだけど曲の並び順が良くてアルバムを通して聴くと既発曲達がまた生き生きとして聴こえる。アレキサンドロスの今までのアルバムと比べて完成度高いアルバム。特に5曲目”O2”〜6曲目”Feel like”〜7曲目”Aoyama”の並びは聴いていてすごく気分が上がる。アレキサンドロスはこの調子でどんどん知名度上げていってほしい。
↓「EXIST!」の詳しいレビューはこちらにまとめた。
↑ 初回限定盤Aは2016年6月に行われたLIVE「Premium V.I.P Party 大阪城ホール」の模様が、約90分23曲収録されたDVD付き。大ボリューム。
↑ CDのみの通常盤。
1位「Fantôme」宇多田ヒカル
2016年はなんといっても宇多田ヒカル復活の年だ。音楽業界にとっても宇多田ヒカルの復活とこの時代に特典なしで曲だけで80万枚以上(CDとデジタルの合計)も売れたこのおばけみたいなアルバム(あ、タイトルもおばけだ)は衝撃だったと思う。
1曲目の”道”聴いた瞬間から「宇多田ヒカル帰ってきたあああ」ってなるし、3曲目の”花束を君に”でうちの娘が「とと姉ちゃん!」と叫ぶし、4曲目”2時間だけのバカンス”での宇多田ヒカル×椎名林檎のデュエットとか感慨深すぎて泣くし、8曲目”荒野の狼”の変わらぬ宇多田ヒカルのかっこよさにしびれるし、9曲目”忘却 featuring KOHH”の神秘感と異空間感にふわふわするしアルバム11曲全部が貴重に感じられて全部を大切に聴いてしまう特別なアルバム。
そして2016年は宇多田ヒカルが紅白に出るという!しかも椎名林檎も出るという!この2人が紅白に出る未来なんてまったく想像してなかった。なんていい時代。間違えて2人で”2時間だけのバカンス”歌わないかな(歌わない)。
10月に神戸の街を歩いていて、街中の洋服屋から普通にこのアルバムの”道”が流れていて、それがすごく嬉しかった。林檎さんがこのアルバムに宛てた”だって東京の巷には、やっぱり彼女の声がよく似合う。”というメッセージが体現されている気がして。神戸だったけど。
↓「Fantôme」の詳しいレビューはこちらにまとめた。ぜひアルバムを聴きながらどうぞ。
まとめ:欲しくなるCDって
こうやって今年買ったCDを並べてランキングまで付けたのって初めてだったけど自分のお気に入りになるCDって、いろんな方向性の曲が詰まったおもちゃ箱みたいなアルバムや良い曲ばかりが集まったベストアルバムよりも、曲順が考えられていてアルバム全曲で一本の作品になっているものや、アルバムタイトルとかなにかしらのテーマで世界観が統一されているものが多いと思った。
一枚のアルバムってそうあってほしい。上のサカナクションの例でも書いたけどパッケージも、プロモーションも、ミュージックビデオも含めてそうあってほしい。だからCDが売れないこんな時代でも、ダウンロードじゃなくてパッケージと歌詞カードも含んだCDを手に入れてそばに置いていたいと思うし、そういうCDは時代に関係なく売れるんだと思う。
来年はどんな音楽に出会えるかな。どんなCDがほしくなってどんなCDを手に入れるんだろう。今年も1年ありがとうございました。
2017年に買いたいCD
↑ 2017年1月11日発売。ONE OK ROCKのニューアルバム。日本盤と同時に海外盤も発売される。
↑ 2017年2月8日発売。水曜日のカンパネラのメジャー初フルアルバム。
この記事もおすすめ
↑ なぜCDを買うのか。
↑ 2016年に使ってよかったもののまとめ。